惣菜店から購入した炒め物を食べて
3歳の女の子がO-157に感染。
その後、溶血性尿毒症症候群を発症し、
先日亡くなってしまったという。
子供が犠牲になってしまうというのは
なんともいたたまれない気持ちになるよね。
そしてこういう事件があると、
購入したお惣菜を子供に食べさせることに
抵抗を感じてしまう人も多いはず。
購入したお惣菜からの感染を予防する方法を考えてみよう。
Contents
O-157に電子レンジは有効なのか?
O-157は熱に弱い
O-157を予防する方法としては
75℃で1分加熱することが効果的だということを
以前、家庭でできる予防対策とは?でも紹介した。
購入してきたお惣菜は、温め直して食べることも多いよね。
そして温める手段として、
電子レンジでチンするという方法がある。
いくらO-157が熱に弱いとは言っても、
電子レンジで再び温め直した場合でも
感染を予防する効果があるのか、ちょっと疑問だよね。
電子レンジの殺菌効果
実は、電子レンジによる滅菌方法は、
生物系の研究室などではかなりメジャーな方法だということ。
電子レンジのマイクロウェーブが
菌の細胞壁を壊して死滅させてしまうのだとか。
レンジに入れてチンするだけだから
加熱処理するよりも簡単で効率的なのだそう。
ということから、結論として
O-157にも電子レンジは有効だということがいえるね。
だけど、そんな電子レンジの殺菌方法にも
問題がないわけではないんだよ。
電子レンジ殺菌方法の問題点
温度ムラができる
電子レンジで食べ物を温めた時に、
片側は熱くなっているのに、もう片側はまだ冷たい
なんて経験はないかな?
マイクロ波が届きやすい所と届きにくい所があるために
起こってしまう現象なんだけど、効果的な殺菌をするためには、
こういった温度ムラをなくすることが大切なんだ。
これを回避するためには、
途中で何度かかき混ぜる必要があるんだよ。
電子レンジでの殺菌は、かき混ぜることができないものには
あまり向いていないとも言えるね。
逆効果になる可能性
温度ムラができて、十分に加熱されない場所があると
そこが逆に菌が繁殖する最適な場所になってしまう可能性もあるんだ。
かき混ぜてムラをなくするのはもちろん、
温める時はいつもより少し強めに温めたほうがいいかもしれない。
100%ではない
電子レンジで強めに温めたとしても、
それは決して100%殺菌できているわけではないこと。
さらにO-157が出すベロ毒素までは無効化できない
ということを覚えておこう。
まとめ
自分で管理、調理したものとは違って
購入してきたお惣菜からのO-157感染を予防することは
なかなか難しいかもしれない。
けれど、電子レンジを使うことで
感染のリスクを大幅に減らせるということはわかった。
子供が感染すると深刻な事態にもなりかねないO-157。
電子レンジをうまく利用しながら、
出来る限りの予防対策をとっておきたい。