これから出産を控えている人に質問!
出産って怖いと思う?
YESと答えた人にはぜひ、私の出産体験記を読んでほしいんだ。
それでもまだ「怖い」って思うかな。
えっ?痛くないんですけど・・・
その日は、妊娠39週目の定期検診の日だった。
夫の運転する車に乗り、
「今日生まれちゃったらどうする~?」
なんて冗談言いながら、1時間かけて病院に到着。
10時ごろの予約だったはずなのに、時間を過ぎても呼ばれる気配は全くなくてさ。
「あ~飽きたなぁ」なんて思っていると、一緒に待っててくれた夫も飽きてしまったのか、「仕事の買い出し行ってくるわ」と病院を出て行ったんだ。
それからしばらくしてようやく私の番がきた。
診察台に乗ると、
「あれ?あれれ?」
って先生が言うんだよ。
そんなふうに言われたら、ちょっとビビっちゃうじゃない?
「な、なに?なんかやばいことでもあったのか?」
不安になる私。
「あの~、なんかさ~、破水してるね、これ、即入院ね」と先生。
は?なんですと?
破水してる?
ぜんっぜん痛くもなんともないんですけど?
どうやら診察台に乗った瞬間に破水したらしいんだよね。
こんなグッドタイミングってある?
大量の破水ではなくて、チョロチョロした感じだったんだけど、
そういう破水だと痛みは感じないことが多いんだって。
でも24時間以内には必ず産まれるからってことで、そのまま入院になった。
まぁ家から病院まで1時間もかかるし、
陣痛を車の中で1時間も我慢しなくてすんだから、ある意味ラッキー!
産まれる前からなんて親孝行な子なんだろう、なんて思ってたんだよね(笑)
夫に電話すると、
「ぜんぜん痛そうじゃないじゃん」って。
そりゃそうだよ。
だって痛くないんだもん。
ついに陣痛がやってきた!
即日入院したものの、1時間たっても、6時間たっても、12時間たっても、
一向に陣痛が来る気配がなくってさ。
ほんとに産まれるんかいな?なんて思った。
すると真夜中の3時頃、なんだか腰が痛くて目が覚めたんだ。
陣痛ってお腹だよね。
腰が痛いってなんなんだろう?
そう思っていると、その痛みはみるみるうちに強くなっていったんだ。
あーーー!腰がわれるぅーーー!!
ようやくそれが陣痛だと気づいたよ(笑)
助産師さんに、
「陣痛の間隔が5分以内になったら教えてください」
と言われたので、 痛みをこらえつつ時計とにらめっこ。
しばらくすると間隔が3分くらいになったから、
ナースコールをして助産師さんに来てもらったんだけどね。
不思議なことに、助産師さんが来ると、また陣痛の間隔が10分とかに戻っちゃうんだよ。
で、いなくなるとまた間隔が縮んでくるという・・・。
それを何度か繰り返したんだ。
なんじゃこれ。
産まれる気があるのかないのかハッキリせい!
とか思ったよ(笑)
看護士さんには
「5分以内になったら呼んでください」
と念押しされてしまった。
「おいおい、なんか嘘つきのワガママな妊婦みたいになってるやん」
とか思いつつ、助産師さんには申し訳ない気持ちでいっぱい。
そんなことがありながらも、朝方には分娩室へ。
いよいよその時がやってきたよ!
分娩室でもハプニング?!
分娩室に入ると、ますます陣痛が強くなっていった。
でもまだ子宮口が十分広がっていないということで、そのまましばらく待機に。
「陣痛と陣痛の間の、ちょっと空いた時間に休んでくださいね~」
って言われたんだけどさ。
でも私の場合、陣痛と陣痛の間隔がほとんどなかったんだよね。
治まってきたかと思うと2~3秒後にはすぐまた次の陣痛がくるから、
休む暇なんか全然なくて、もう息も絶え絶え。
そして、そんな状態が2時間ほど続いて、私はこうなった。
過呼吸で手がしびれるぅ~
なんと過呼吸を起こし、手の感覚がなくなってしまったんだ。
鼻と口を手で覆って息をするように指示されて、
その通りにやってみたらだんだん回復してきたんだけど、
そんなこともあるんだね。
そして、さぁいよいよ産まれますよ!
助産師「いきんで~!」
私 「う~~~~」
助産師「はい、力ぬいて~」
助産師「いきんで~!」
私 「う~~~~」
助産師「はい、力ぬいて~」
助産師「もう一回いきんで~!」
私 「ウッ!!!!!」
助産師「どうかしましたか!」
すいません!両脚のふくらはぎがつりました!
結局、スタッフに両脚を揉んでもらいながら出産することになった。
想像してみてよ。
スタッフ2人に両脚を揉まれながら、赤ちゃんを取り上げてもらう姿を(笑)
ありえないでしょ。
もうここまでくると、ほんと笑うしかないよね。
ハプニングよ、ありがとう!
無事に産まれてよかった!
産まれてきてくれてありがとう!
産まれた瞬間に思いたかった。
感動したかった。
でも私が実際に思ったのは
あ~、やっと終わったぁ
だったんだ。
なんだかいろんなことがありすぎて、
産まれたことよりインパクトありすぎて、
そう思っちゃったんだよね。
でもある意味、この出産の時のことは一生忘れられない。
子供が産まれる瞬間をずっと忘れずにいるというのは、
なかなか難しいことだと思うんだよね。
でも私にはそれができる。
まさにハプニングのおかげだよ。
大変ではあったけれど、こんな出産も悪くないなって
今なら思えるんだ。
今回の格言
痛みもハプニングも大切な思い出